婚活に取り組みたい、恋愛がしたい、そんな気持ちは誰にでもあります。
そう、障害者の方だって同じなのです。
NHKの福祉ネットワークと言う番組で
障害者に対する婚活支援・恋愛支援に取り組んでいる
結婚推進室「ぶ~け」について紹介をしていました。
「ぶ~け」は、2004年に設立された障害者のための結婚推進室で、
長崎県島原半島にある雲仙岳のふもとで1977年に誕生した
「コロニー雲仙」という障害者施設の職員9名が、
ボランティアで携わっています。
「ぶ~け」では、出会いから交際、結婚、子育て支援まで、
愛する人との暮らしを実現するために、さまざまな支援活動を行っています。
告白する方法や恋愛のノウハウ、デートの方法、
さらには、お見合いパーティーに着ていく服装のアドバイスや
子育てに関するお悩み相談、失恋の後のケアまで、その活動内容は多岐に渡ります。
18歳でコロニーへやってきた20代のA君は、同世代の女性と話したことがありません。
そこで職員の勧めで、少しダイエットをしてお見合いパーティーに
参加する事になりました。
運動が苦手なA君は、その日から1日に2時間のウォーキングに励み、
また、相手に失礼だからとお見合いのときのために
自己紹介と挨拶の練習に励みます。
お見合い当日、会場には20~60代の50人の男女が集まりました。
積極的に話せない人には、職員がサポートしています。
この日、3組のカップルが誕生しましたが、
残念ながらA君は、お相手を探し出すことは出来ませんでした。
でも、また次があるから、とイキイキとした表情で会場を後にしました。
一方、お見合いパーティーで彼女が出来たB君。
職員に付き添われながら、初デートを試みますが、
なかなか上手く話が出来ずにぎこちなく終わってしまいます。
でも、次のデートの約束をすることが出来ました。
ある日、B君のもとに彼女からラブレターが届きました。
仕事を休みがちだったB君は、欠勤がなくなり生活に張りが出ました。
そしていつか、彼女と一緒に暮らしたいと思うようになりました。
そんなB君を見ていた職員は、彼女を両親に紹介するように勧めました。
両親の理解で恋愛は上手くいく、というのが「ぶ~け」の考えなのです。
B君の両親は、とても喜んで彼女を受け入れてくれました。
そのことで、B君もとても安心したようです。
「ぶ~け」が発足してから、これまで25組のカップルが誕生しています。
結婚をして、職員のサポートを受けながら子育ても順調な夫婦もいます。
時には、トラブルもありますから、そこは丁寧にケアしますが、
恋愛を経験することで「ぶ~け」の利用者に落ち着きが出たり、
優しい一面が見られたり、また、とても魅力的になっていくのが
良く分かるそうです。
感性と察知力、推測力などが多分に必要とされる支援ですが、
やりがいのあるこの恋愛支援に、今後も取り組んでいきたいと
話していました。
障害があっても人間らしく、そして生かされている人間ではなく、
自ら生きる人間に、という理念を掲げる「コロニー雲仙」。
障害者の立場に立った支援を、今後も行ってくれることでしょう。