なぜ、近年「婚活」をする人が増えてきたのでしょう?
それは、人間関係に理由があったりします。昔は、子供の頃からのご近所さんも多く、「○○さんちの太郎さん」とか、「■■さんちの花子さん」だったり、「太郎さんの弟さん」とか、「■■さんの姪御さん」などといったように、家族構成が、地域間で、つつぬけの状態でした。
今、こんな事やれば、個人情報保護法などで、大騒ぎになってしまいますが、そのくらい密度の濃い近所つきあいだったと思います。その中には、決まって「世話好きの近所のおばさん」のような人がいて、男女共、年頃になると縁談話を持ってきたりしてくれていました。
また、昔の職場は上司と部下の間が、現代に比べ密でしたから、上司の娘さんを紹介されたり、上司が取り持った職場内での結婚も、めずらしくありませんでした。
残念ながら、近年は核家族が増えたせいか、近所に誰が住んでるかわからないし、下手すれば、隣の人に会ったことすらない時代です。
ですから、友人知人の多い人なら合コンやコンパのメンバーに呼んでもらえるかもしれませんが、なかなか素性の知れた人からの紹介はむずかしいです。
それも、残念ながらある程度の年齢までで、30才が近づいたり、過ぎたりすると、誘いの声すらかからなくなってきてしまいます。
時間は、残酷なものです。しかし、若くなくても素晴らしい結婚はできます。
また、年齢を重ねたり、いろんな人との出会いや体験を通じて、結婚というものへの考えも若い頃と違ってきたりします。
たとえば、男性の若い頃なら、「働きになんか行かなくてもいい。家で僕の帰りを待っていてくれる可愛い子と結婚したい」な~んて思っていたりしても、30才が近づいてくると、経済的な現実もわかってきますので、「仕事を続けられるなら、続けてほしい。家事は、ふたりで助け合ってやればいい」という風に変わったりします。
また、女性も同様で、若い頃は、「いつまでも恋人みたいな夫婦でいたい。休みの日も一緒に買い物してくれる人がいいな~」なんて思っていても、いろんな男性を職場で見たり聞いたりしていくうちに、「休みの日、家でゴロゴロしているんじゃなくて、趣味とか持って活動的な人がいい」なんて考えが変わったりします。
そんな都合のいい相手に、道でバッタリ会ったり、運命の出会いが頻繁におとづれると思いますか?
ですから、他力本願のようなカタチで結婚相手が現れるのを、待っていても仕方ない・・・。そういう思いを抱きはじめた人達や、切実に結婚したい人達が、積極的に婚活に取り組みはじめているというわけです。